本を参考文献に書くときの書き方

更新日 2026-10-07

本を参考文献に書くときは、著者名・出版年・書名・出版社の 4 つを決まった順に並べます。和書、洋書、編著の一章の順に、例で確かめます。

本で書く情報は 4 つ

本を参考文献に書くときに要るのは、著者名・出版年・書名・出版社の 4 つです。どれも「奥付」(本の最後のほうにある、発行日や出版社をまとめた欄)で確かめられます。

  • 著者名:表紙や奥付のとおりに書きます。日本語の名前は姓と名の間を空けません。
  • 出版年:手元の版が出た年を書きます。奥付に「第2版第3刷」とあれば、第 2 版が出た年です。刷(増刷)の年ではありません。
  • 書名:副題があれば「:」でつなぎます。
  • 出版社:「株式会社」は付けません。

並べる順と区切りの記号は、形式によって違います。提出先(大学・学部・ゼミ・投稿先)に規定があれば、そちらを優先してください。

和書の書き方

人文・社会系の卒論で多い和文一般形式では、著者名のすぐ後ろに年を全角の括弧で入れ、書名を『』で囲み、出版社を書いて「.」で終わります。著者名と年の間、書名と出版社の間には記号を入れません。

和文一般形式

佐藤健一(2019)『社会調査の考え方』青葉書房.

同じ本を 4 つの形式で書くと、次のようになります。

形式書き方区切りの特徴
和文一般形式佐藤健一(2019)『社会調査の考え方』青葉書房.年は著者名の直後。書名は『』で囲む
番号方式佐藤健一:社会調査の考え方.青葉書房,2019.著者名の後ろは「:」。年は最後
APA 風 日本語版佐藤健一(2019).社会調査の考え方.青葉書房.年の後ろに「.」。書名は囲まない
SIST 02 風佐藤健一.社会調査の考え方.青葉書房,2019,254p.項目を「.」で区切る。年の後ろに総ページ数

著者が 2 人以上のときは、和文一般形式と APA 風 日本語版では「・」、番号方式と SIST 02 風では「,」で名前をつなぎます。カタカナの人名のように名前の中に「・」を含む著者がいるときは、和文一般形式と APA 風 日本語版でも「,」でつなぎます。SIST 02 風の最後にある「254p.」は、本の総ページ数です。文献そろえでは、総ページ数を入れていなければ省いて出力します。

版・副題・シリーズ名があるとき

第 2 版以降の本は、版を書きます。初版は書きません。和文一般形式では書名の後ろに「第2版,」と入れ、APA 風 日本語版では書名の後ろに括弧で入れます。

和文一般形式

鈴木花子・高橋誠・田中美咲(2021)『はじめての統計学』第2版,みなと出版.

APA 風 日本語版

鈴木花子・高橋誠・田中美咲(2021).はじめての統計学(第2版).みなと出版.

新書や選書のようなシリーズ名は、和文一般形式では書名の後ろに全角の括弧で入れます。副題は書名の中に「:」でつなぎます。

和文一般形式

松本明(2016)『データで読む日本語:コーパス言語学への招待』(ことばの科学選書)みなと出版.

番号方式と APA 風 日本語版の見本では、シリーズ名を書きません。

編著の一章を引くとき

編著は、編者がまとめ役になり、章ごとに別の人が書いている本です。読んだのが一部の章だけなら、その章を書いた人を著者にします。要る情報は、章の著者・出版年・章の題名・編者・本の書名・出版社・章のページ範囲です。

和文一般形式

伊藤直樹(2018)「地域社会とメディア」渡辺由美編『現代社会学入門』北斗社,pp. 45–68.

和文一般形式では、章の題名を「」で囲み、編者名の後ろに「編」を付け、書名を『』で囲みます。出版社の後ろに「,pp. 45–68」のように章の最初と最後のページを書きます。番号方式では次の形です。

番号方式

伊藤直樹:地域社会とメディア.渡辺由美編,現代社会学入門,北斗社,2018,pp. 45–68.

編著の本全体を引くときは、編者を著者の位置に書き、名前の後ろに「編」を付けます。和文一般形式なら「渡辺由美編(2018)『現代社会学入門』北斗社.」の形です。

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洋書の書き方

英語などの欧文の本は、記号をすべて半角にします。和文一般形式と APA 風 日本語版では同じ形になり、「姓, 名の頭文字. (年). 書名 (版). 出版社.」の順です。副題は半角の「:」でつなぎ、版は「3rd ed.」のように書いて書名の後ろの括弧に入れます。初版のときは版を書きません。

和文一般形式

Harrison, E. K. (2017). Writing in the Sciences: A Practical Guide (3rd ed.). Northfield Press.

番号方式では、名の頭文字にピリオドを付けず、年を最後に置きます。出版地が分かっていれば、出版社の後ろに入ります。

番号方式

Harrison EK: Writing in the Sciences: A Practical Guide. 3rd ed., Northfield Press, New York, 2017.

文献そろえに欧文の著者名を手で入れるときは、「Harrison, Emily K.」のように「姓, 名」の順で書きます。名は形式に合わせて頭文字になります。

文献そろえで本を入れるとき

ISBN(裏表紙や奥付にある 10 桁か 13 桁の番号)を貼ると、openBD(国内の本の書誌データベース)か Google Books から書名・著者・出版社・出版年を取得します。版・出版地・総ページ数は取得しないので、使う形式で要るものは手で入れてください。

取得できなかった項目は空欄のままです。空欄の項目は、区切りの記号ごと省いて出力します。取得した内容は奥付と見比べてください。翻訳書では、著者の欄に訳者が入ることがあるので、入っていたら外してください。入力した文献はブラウザの中だけで処理し、サーバーには送りません。

雑誌論文は雑誌論文の書き方、翻訳書は卒論・レポートで迷いやすい点で説明しています。

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よくある質問

Q1出版年は、初版の年と手元の本の年のどちらを書きますか。

手元の版が出た年を書きます。第 2 版なら第 2 版が出た年です。同じ版を増刷した「刷」の年は使いません。

Q2単著の本の一部だけを読みました。章の題名も書きますか。

一人の著者が全体を書いた本は、本全体を 1 件として書きます。章ごとに書き手が違う編著のときだけ、章の著者と題名を書きます。

Q3出版地は書かなくてよいですか。

和文一般形式と APA 風 日本語版では書きません。番号方式と SIST 02 風では、出版地を入れたときだけ出力されます。

Q4ISBN を貼っても書名が出ません。

問い合わせ先のデータベースに情報が無い本は取得できません。ISBN だけが入った文献が 1 件できるので、奥付を見ながら手で入れてください。

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