番号方式と著者年方式の違い
参考文献の示し方は、本文に番号を振る「番号方式」と、著者名と年を書く「著者年方式」の 2 つに分かれます。本文中の書き方と文献リストの並べ方を、同じ文献で比べます。
2 つの方式の違い
参考文献は、本文中の「引用した場所の印」と、最後に置く「文献リスト」の 2 か所で示します。番号方式と著者年方式では、この 2 か所の書き方が両方とも変わります。
| 番号方式 | 著者年方式 | |
|---|---|---|
| 本文中の印 | 番号 | 著者の姓と発行年 |
| 文献リストの順 | 本文に出てきた順 | 著者名の順 |
| 年を書く位置 | 文献の最後 | 著者名の直後 |
| 多い分野 | 理系の投稿誌や卒論 | 人文・社会系の卒論 |
文献そろえの 4 つの形式のうち、和文一般形式と APA 風 日本語版が著者年方式です。SIST 02 風は年を後ろに置く形で、文献リストは本文に出てきた順に並べます。
どちらを使うかは、提出先(大学・学部・ゼミ・投稿先)に規定があればそれに従います。書き方の細かい点も、規定があればここに書いた形よりそちらを優先してください。
番号方式:本文中の引用と文献リスト
本文では、引用した文や語句の後ろに番号を付けます。番号は、最初に引用した文献から順に 1、2、3 と振ります。
- 睡眠時間が短いと記憶の定着が悪くなることが報告されている1)。
- 同じ文献をもう一度引用するときは、新しい番号を振らずに、最初の番号を使います。
- 複数の文献をまとめて示すときは「1,3)」「2–4)」のように書きます。
番号の形は「1)」「[1]」「(1)」などがあり、行の上に小さく書く(上付きにする)場合もあります。本文と文献リストで同じ形にそろえます。
文献リストは番号の順に並べます。1 件の中では、著者名の後ろに「:」、題名の後ろに「.」を置き、年を最後に書きます。
Miller SJ, Chen W: Sleep duration and memory consolidation in young adults. Journal of Cognitive Research 45(3): 201–215, 2020.
中村優:近世城下町の商業空間.歴史地理研究,12:23–41,2015.
見本には番号が付いていませんが、文献そろえで番号方式を選んで一覧にすると、上から順に「1)」「2)」が先頭に付きます。
著者年方式:本文中の引用と文献リスト
本文では、著者の姓と発行年を書きます。書き方は 2 通りあります。
- 著者を文の主語にする:中村(2015)は、城下町の商業空間を 3 つに分けている。
- 文の終わりに括弧で入れる:城下町の商業空間は 3 つに分けられる(中村 2015)。
著者が 2 人なら「(鈴木・高橋 2021)」のように両方を書きます。3 人以上は「(小林ほか 2022)」、欧文の文献は「(Garcia et al. 2023)」と 1 人目だけにする書き方が多く使われます。複数の文献を並べるときは「(中村 2015;佐藤 2019)」のように「;」で区切ります。
文章をそのまま抜き出して引用したときは、ページも書きます。「(佐藤 2019: 32)」「(佐藤,2019,p. 32)」などの形があり、姓と年の間の記号も含めて、提出先によって違います。
文献リストは著者名の順に並べます。本文の「中村 2015」から文献を探せるように、著者名のすぐ後ろに年を書きます。
中村優(2015)「近世城下町の商業空間」『歴史地理研究』12,23–41.
中村優(2015).近世城下町の商業空間.歴史地理研究,12,23–41.
同じ文献を 2 つの方式で比べる
| 文献 | 番号方式 | 和文一般形式(著者年方式) |
|---|---|---|
| 本 | 佐藤健一:社会調査の考え方.青葉書房,2019. | 佐藤健一(2019)『社会調査の考え方』青葉書房. |
| 和文の論文 | 小林真理,加藤大輔,吉田恵ほか:大学生の読書習慣と学習時間の関係.教育心理学ノート,34(2):115–128,2022. | 小林真理・加藤大輔・吉田恵・山口翔(2022)「大学生の読書習慣と学習時間の関係」『教育心理学ノート』34(2),115–128. |
| 欧文の論文 | Garcia ML, Brown T, Nguyen L, et al.: Soil microbial diversity under long-term crop rotation. Applied Soil Science 78(4): 1023–1037, 2023. | Garcia, M. L., Brown, T., Nguyen, L., Schmidt, A.-L., & O'Connor, P. R. (2023). Soil microbial diversity under long-term crop rotation. Applied Soil Science, 78(4), 1023–1037. https://doi.org/10.99999/ass.2023.07804 |
番号方式は、題名を括弧で囲まず、著者が 4 人以上のときに 3 人目まで書いて「ほか」「et al.」とします。和文一般形式は、書名と誌名を『』、論文の題名を「」で囲み、著者を全員書きます。
番号方式でツールを開く書いている途中で文献が増えたとき
番号方式では、本文の途中に引用を足すと、それより後ろの番号がすべて 1 つずつずれます。本文の番号と文献リストの順番を、両方とも直す必要があります。
文献そろえでは、一覧の並び順がそのまま番号になります。本文に出てくる順に文献を並べ替えれば、番号は上から振り直されます。本文中の番号は書き換えないので、自分の原稿で直してください。
著者年方式では、文献が増えても本文中の印は変わりません。文献リストの正しい位置に 1 件を足すだけです。同じ著者の同じ年の文献が増えたときだけ、年に a、b を付けて区別します。付け方は卒論・レポートで迷いやすい点で説明しています。
文献そろえで形式を切り替える
文献そろえでは、入れた文献を 1 件ずつ書き直さずに、形式を選び直すだけで全体の書き方が変わります。番号方式と著者年方式のどちらで出すか決まっていないときも、先に文献を入れておけます。
DOI(論文ごとの識別番号)は CrossRef、ISBN(本ごとの番号)は openBD と Google Books から書誌情報を取得します。取得できなかった項目は空欄のままなので、手で入れてください。入力した文献はブラウザの中だけで処理し、サーバーには送りません。形式ごとの見本は形式の一覧にまとめています。